Monitoring Security"
レーザー照明機器およびLED照明機器に関しての注意
レーザー照明機器およびLED照明機器に関しての注意
ストアネットが開発している近赤外光レーザー製品はレーザーポインターのような細いビームのレーザー製品ではなく、照明機器としてご使用いただける広角照射型のレーザー投射器です。したがって、PSCマーク認定を必要としません。ストアネットが今まで開発を行ってきたLED型の近赤外線投射器と同様のご運用方法で使用いただけます。
弊社のレーザー機器のクラスとしては近赤外線照明機器としては安全といわれる分類に属しますが、取り扱い方法は厳守してください。
皮膚の熱傷害に関しても規定レベルを超えておりませんので安心してご使用ください。
また、LED製品は安全と誤認識されておりますが、近年の高出力型はレーザーのクラス3Rに近いリスクグループ2に属するものもありますので、取り扱いはレーザー同等の注意が必要です。(LED照明にも網膜障害に関する安全規格がありますのでご確認ください)
弊社のレーザー製品はIEC 60825-1: 2014 Clause 4 and 5(JIS C 6802:2014)やIEC62471にて分類されており
Class-1
Class-3R : 製品にClass-3Rラベルを貼らねばならない
Exempt Group(RG 0)
の3種類がございます。
【弊社製品を取り扱う方へのお願い(レーザー/LED製品)】
* 設置を行う場合はレーザー/LEDをOFFの状態で取り付け作業を行ってください。
* 調整作業を行う場合は直接目視でレーザー/LED光源を垂直に近い形で60秒以上覗かないでください。
* レーザー/LED光源の点灯を確認する場合には必ず2m以上離れた場所から行ってください。
レーザーの安全規格
JIS C 6802:2014での評価 (850nm IRの場合) =>レーザー特有のグループ分けとしてクラスという分類となる。
網膜の熱障害 (網膜火傷)
目に対する赤外放射 (白内障)
皮膚の熱傷害 (皮膚のやけど)
を定義しています。
- 測定条件1(望遠鏡、双眼鏡などによって危険性が増大するような平行ビームに適用)
開口絞り:50㎜ 距離:2000㎜にて測定して判断
- 測定条件3(裸眼、低倍率の拡大鏡及び走査ビームに対する放射量の決定に適用)
開口絞り:7㎜ 距離:100㎜にて測定して判断
IEC62471での評価 (850nm IRの場合) =>レーザー光源を用いてもLEDと同等の放射分布とみなされるため、グループ分けはLED同様リスクグループという分類となる。
- 従来型のランプ(LED、ランプ等)の代りとしてレーザーを使用している
- 距離200mmで5mrad以上の視角をもつ
- 正常状態及び故障状態にて、5mradで平均化した最大放射輝度が1MW・m^-2・sr-1/αを超えない
★クラス1:合理的に予見可能な条件下で安全である。
「安全クラス」
クラス1レーザー製品は、直接ビーム内観察を長時間行っても、またそのとき、
望遠光学系を用いても安全であるレーザー製品である。
★クラス3R:長時間のビーム内観察は危険リスクがあるがそのリスクは比較的小さい。
「注意クラス」
クラス3Rレーザー製品は、放射出力のレベルが、直接のビーム内観察条件に対してMPEを超えるものの、AELがクラス1のAEL(850nmレーザの場合)の5倍であることから、障害が生じるリスクが比較的小さいレーザー製品である。リスクが比較的低いので、製造業者への要求事項及び使用者のための各国の規則による管理基準を、クラス3Bよりも緩和している。
クラス3Rのレーザー製品は本質的に安全とはみなさないが、リスクは、次のような理由で軽減する。
− 人間の瞳孔は暗いところで大きく開き、直径7mm以下とされている。
光源から100mm(10cm)の位置で7mmφに入る光エネルギーを100秒間意図的に目に入る観察状態を行った場合を規定している。
− MPEには、本来固有の減少係数(安全余裕度)が存在する。
★クラス3B:直接レーザービームを見ると危険。また皮膚への照射も避けなければならない。拡散反射光であれば比較的安全。「警告クラス」
★クラス4:CWで0.5Wを超えるの高出力レーザー。拡散反射光でも危険。やけどや火災の危険性もある。「危険クラス」
■MPE(最大許容露光量)とは?
MPEは直接照射された場合、障害が発生する確率が50%と推測されるレーザー出力の1/10の強度(10倍のマージン)と定義され、人体にとっての一つの安全レベルを示す数値である。
MPEはレーザーの波長と露光時間の2つの軸で定められるが、MPE値は規定の面積でならしたパワー密度(W/m2)またはエネルギー密度(J/m2)で与えられるので注意を要する。この面積は限界開口径で与えられ、障害の種類等を考慮して、波長、目や皮膚、露光時間などで値が異なる。
■最大放射露光量
レーザービームが収束しないで限界開口より大きければ、最大放射照度(放射露光)値はレーザーの出力をそのレーザービームの面積で割った値となる。レーザービームを収束できるような光学装置を使用してレーザービームが限界開口よりも小さい場合は、実効放射照度、実効放射露光はレーザーの出力を限界開口の面積で割った値となる。
LEDの安全規格
IEC62471に基づいた光生物学的安全性の評価について
LED照明器具には、目と皮膚における放射リスクを評価する規格や基準があります。
850nmの近赤外線LED照明はIEC/EN 62471において
網膜の熱障害 (網膜火傷)
目に対する赤外放射 (角膜火傷/白内障)
皮膚の熱傷害 (日焼け)
を定義しています。
IEC/EN 62471におけるリスクグループ分類としては
★Exempt Group(RG 0) :通常、光生物学的危険を引き起こさない「安全クラス」
★Risk Group 1(RG 1):長時間観察環境下を除き、光生物学的危険を引き起こさない「注意クラス」
★Risk Group 2(RG 2):露光時間が制限される環境下(光や熱による嫌悪反応)において、光生物学的危険を引き起こさない「注意クラス」
★Risk Group 3(RG 3):瞬時の露光でさえ、光生物学的危険を引き起こす「危険クラス」
の4グループに分類されます。